サイト移転のお知らせ

いつもご利用いただきありがとうございます。
この度「京都文化浴大学」サイトはURLを移転し、
新たなサイト構成で出発することとなりましたので、お知らせいたします。

移転に伴い、以下の点にご注意いただきたく存じます。

新しいサイトのURLは「https://bunkayoku.net  」となります。
ブックマーク等に登録されている場合は、新しいURLに変更していただく必要がございます。
移転により、より使いやすく、充実したコンテンツを提供できるよう努力していく所存です。
今後とも「文化浴大学」サイトをご愛顧いただけますようお願い申し上げます。

何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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  • 庭園めぐり・池泉式庭園vol.1 オンライン講座

    2020年11月20日  授業のようす

    11月10日(火)のオンライン講座は「庭園巡り」です!

    講師は京都文化浴大学でも、すっかりおなじみの庭園デザイナー・烏賀陽百合先生♪

    昨年は『日本庭園史』を、今年6月には『絶景庭園バーチャルの旅』をお話頂きましたが、今回からは一歩踏み込んで、文化浴を深める専門知識を身につけて頂けるよう、究極の日本庭園の見方を、池泉式、枯山水、露地、現代庭園など、テーマを絞ってご案内して頂くことになりました!

    楽しみですね♪

    では、まずは四季折々の魅力あふれる池泉式庭園を2回(11/10、12/8)に分けて楽しく学ばせて頂きましょう♪

    オンライン講座の中継は、白川沿いの素敵なカフェ『時忘舎』さんからです♪

     

    池泉回遊式庭園・「水の風景」。日本庭園における「水」とは何でしょうか?

    ① 極楽浄土を表す

    狩野元信 「四季 花鳥図」

    水はあの世とこの世を区切る「結界」此岸と彼岸

    平等院 鳳凰堂 (平安時代)


    橋を渡って「あの世」へ行くという発想で水が結界を表します。また、仏様のお顔を直接見るのは不遜とされたため、池に仏様のお顔を写して拝顔しました。

    「極楽いぶかしくば(信じられなくなったら)宇治の御寺(みてら)をうやまえ」とは、『後拾遺往生伝(ごしゅういおうじょうでん)』の一節ですが、平等院鳳凰堂は極楽の世界を現しているのです。

    西芳寺 夢窓国師は庭で「極楽浄土」を表現。瞑想や修行の場。

    最初は白砂の庭だったようですが、応仁の乱以降盛衰を繰り返し、いつの間にか苔が生えたようです。

    金閣寺銀閣寺は西芳寺を模して作られています。

    夢窓国師 夢窓国師:中国との国交の再会と防疫を推奨 日明貿易 莫大な利益を生む。天龍寺 曹源池庭 天龍寺 曹源池(そうげんち)庭 天龍寺 曹源池庭園は極楽浄土を表しております。

    鯉魚石(りぎょせき) 龍門瀑(りゅうもんばく)を登る鯉が、まさに龍に変わるところを表現した石。「登龍門」として有名。 金閣寺鹿苑寺にもあり

    金閣寺 金閣寺

    ② 風景を表す

    桂離宮、天橋立を表現 沖灯籠

    天橋立

    桂離宮 天橋立と州浜、岬灯籠

    桂離宮 天橋立と州浜、岬灯籠

    昭和初期、桂離宮を訪れたドイツの建築家ブルーノ・タウトが「ここに繰りひろげられている美は理解を絶する美、すなわち偉大な芸術のもつ美である。すぐれた芸術品に接するとき、涙はおのずから眼に溢れる」と言ったことで有名です。

    小石川後楽園
    小石川後楽園
    1629(寛永6)、水戸徳川家水戸藩初代藩主・徳川頼房が京都の庭師、徳大寺左兵衛に命じて築いた庭園です。その後嫡子の光圀が改修し、完成させ、光圀は明から亡命してきた儒学者・朱舜水を迎え入れ、彼のアイデアを庭に反映させました。

    「後楽園」は『岳陽楼記』に出てくる「(真に優れた人物は)天下の憂いに先じて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から来ています。
    光圀の中国趣味と、各地の景勝地を模した湖や山、川などの景観が庭に表現されていて、江戸から京都までの道のりを模して作られています。

    肥後細川庭園(新江戸川公園)
    肥後細川庭園、嵐山の風景を模している。
    肥後細川庭園、嵐山の風景を模しています。

    ③ 自由に水を使えるということは権力の象徴

    醍醐寺・三宝院

    醍醐寺 三宝院 桜の花見のために豊臣秀吉自ら地割り(デザイン)した庭。 醍醐寺三宝院は、豊臣秀吉が自ら桜の木を700本寄付し、地割り(デザイン)した庭です。

    秀吉の頃は天皇家が貧しく、皇室や貴族に対して秀吉が多大な寄付をし、見返りとして位や姓、家紋(桐の紋)を下賜されたのだそうです。

    桜の花見で有名な三宝院ですが、実は秀吉は紅葉狩りの名所としても楽しみにしていました。しかし、残念ながら8月に逝去し、紅葉狩りには間に合わなかったそうです。


    ↓↓↓

    【京都文化浴大学・オンライン講座】

    毎月第2第4火曜日14:00~15:30開講

    3,500円/月(税込)

    【特典】

    見逃し配信、ブンモリカフェ、いつまでも元気に歩く相談会、サークル活動、その他オンライン講座優遇等あり。1家族3,500円で見放題。

    【内容】

    京都の様々な道を知り、深い鑑賞力を備えた「文化浴おさんぽ達人」を目指して頂けるよう、「京都おさんぽ108講座」「文化浴を深める専門講座」の2分野の授業をお届けしています。


    ブンモリカフェ

    毎回、授業後にブンモリカフェ(オンラインカフェ)を開催しています。今回は、授業に引き続き、時忘舎さんとカフェタイムをしました♪

    https://www.jibohsha.com

    京都岡崎の白川べりに佇む時忘舎は、竹中亀吉さんが大正3年創業した旧竹中精麦所跡です。

    水車用水路が敷地を流れる時忘舎は、時代の流れとともに、工場から文化アパートに姿を変え、いつしか忘れ去られ、老朽化し朽ち果てかけておりました。

    亀吉さんの孫にあたる現オーナー・川岸亜希子さんによって、京都近代産業の文化遺産継承、そして未来へより良い環境づくりを大切にしたいとの想いから、5年がかりでリノベーション施され、2019年3月に文化サロン&カフェ「時忘舎」として新たな時を刻み始めました。

     

    時忘舎疏水跡

    是非お寄りください

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